英国住みフリーランス。日本との時差8時間。地球は回っている。

ミャンマー観光の前に!気になる治安は?

近年ミャンマーで実現した政治的自由化によって、
かつては孤立していたこの国に観光ブームが訪れています。

そこで今回は、ミャンマー観光の前にぜひ知っておきたい
治安情報をご紹介したいと思います。

まずはミャンマーってどんなところ?
という疑問にお答えする、
首都ヤンゴンの町の様子を動画でご覧ください。

ミャンマーの街の様子を動画で

ミャンマー、ヤンゴンの町の様子

ミャンマーの政情

Remise_du_Prix_Sakharov_à_Aung_San_Suu_Kyi_Strasbourg_22_octobre_2013-18
アウンサンスーチー氏(Wikipedia)

1962年から始まった半世紀にわたる軍事政権も、
2011年の政権交代により崩壊しました。

2012年には欧米諸国からの経済制裁も解除され、
テイン・セイン大統領アウンサンスーチー氏を中心に
現在着々と民主化が進んでいます。

ミャンマーに、「治安が悪い国
というイメージが付きまとっていたのは、

軍事政権下の“鎖国”政策による
言論統制、取材や報道の拒否、
経済成長の停止などの
暗いイメージが影響していたとも思われます。

では実際のところミャンマーの治安はどうなのか、
いろいろ調べてみましたので、
ミャンマー観光に出られる前にぜひ目をお通しください。

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ミャンマーと東京の重大犯罪発生数比較

統計の取り方が明らかにされていないので、
あくまでも目安にすぎませんが、

外務省発表のヤンゴン東京
重大犯罪発生数を比較してみました。

  • 殺人:ヤンゴン(75件) - 東京(120件)
  • 強盗・強奪:ヤンゴン(32件) - 東京(460件)
  • 誘拐:ヤンゴン(2件) - 東京(資料なし)
  • 強姦:ヤンゴン(75件) - 東京(213件)
  • 家宅侵入:ヤンゴン(1件) - 東京(197件)
  • 人口に圧倒的な差があるので
    何とも言えないと思うのですが、

    外務省では、単純に

    東京はヤンゴンの10倍の犯罪発生数

    と発表しています。

    テロや暴動について

    テロの発生状況

    政治的な対立や、
    仏教徒とイスラム教徒間の騒乱など
    近年発生したテロ(主に爆発物を使用した)の記録です。


    2005年5月 
    場所:ヤンゴン市内

    貿易センターと2つのショッピングセンターで
    ほぼ同時に爆弾が爆発、23人が死亡、173人が負傷。

    2010年4月 
    場所:ミャンマー最大のお祭り「水掛祭」

    大混雑のカンドージー湖の南側路上に
    手榴弾3個が投げ込まれ、10人が死亡、168人が負傷。

    その他の小規模な爆弾事件:
    ヤンゴン市内、各地域・州で
    小規模な死傷者を伴う爆弾事件や爆発未遂事件が度々発生。

    バゴー地域のバゴー市、タウングー市間(両市内を含む)の幹線道路
    その東部地域周辺、中国、ラオス、タイとの国境付近
    で爆弾事件等が多数発生。

    テロに巻き込まれないために

  • 集会やデモが行われている場所に絶対近づかない。
  • テロの標的となる可能性がある場所、(例:政府機関、軍・警察関連施設)には可能な限り近づかない。
  • ショッピングセンター、映画館、バス停、市場や走行中の鉄道など人が多く集まる場所では周囲への警戒を怠らないようにする。
  • 周辺で爆弾事件が発生した場合には、第二の爆発を避けるため速やかに現場から離れる
  • ミャンマーでかかりやすい病気

    ミャンマーの気候は熱帯性で、年間を通じて高温多湿のため
    様々な感染症が発生しやすい環境です。

    感染性の腸炎:

    渡航者の大半が経験する病気。
    細菌性食中毒(サルモネラ、腸炎ビブリオ、大腸菌、ブドウ球菌、キャンピロバクター等)
    細菌性赤痢、アメーバー赤痢、旅行者下痢症など。

    十分に火を通して調理したもの、ミネラルウォーターなど、
    安全なものを食べるようにしましょう。
    生水で洗った野菜や果物をそのまま食べるのはさけましょう。

    狂犬病:

    動物、特に犬の咬傷により感染。猿やコウモリなどからの感染例も。
    ヤンゴン市内でも発生しています。発病したら100%の致死率です。

    デング熱:

    5月から10月にかけて雨季のヤンゴン市内でも発生。
    昼間に蚊に刺されないように気を付けましょう。

    マラリア:

    都市部ではなく地方で発生。蚊に刺されないように注意しましょう。

    結核・エイズ:

    結核が蔓延しており、エイズ患者の増加と共に
    更に深刻さを増しています。

    injection

    狂犬病、BCG、A型肝炎、B型肝炎、破傷風など、
    予防接種を受けてからの渡航をお勧めします。

    ミャンマーの医療事情は?

    予防

    残念ながら医療水準は低く衛生状態も良いとは言えないので、
    詳しい検査や入院が必要な場合、
    当局は、日本、バンコク、シンガポール
    出国することを勧めています。

    外科手術なども、虫垂炎など簡単なものでも
    ミャンマーを出国して、
    より医療水準の高い国で行うことを勧めています。

    海外での治療費はいずれにしても高額なので
    海外旅行用の保険に加入することは必須と言えます。

    注意したいミャンマーの通貨事情

    ミャンマーの紙幣はチャット
    (1ドル=約976チャット2014年6月28日)。

    紙幣の種類は、
    0.5ピャー、
    1、5、10、20、50、100、200、500、1,000、5,000、10,000チャットの12種。

    各紙幣には発行機関のミャンマー中央銀行の名と金額が、
    ビルマ語と英語で表記されています。

    硬貨はあるにはあるけれどほとんど目にすることがないようです。

    ミャンマー通貨(チャット)は国外での両替ができません。
    つまりミャンマー入国後にしか両替できないということです。

    また日本円は両替してもらえないので要注意です。

    ミャンマー国内で両替できるのは、

    米ドル、シンガポールドル、ユーロ
    だけです。

    額面が高いほど交換レートが高くなるので、
    50ドル、100ドルなどのなるべく高額の紙幣を用意します。


    (例)こんなに違う交換レート

  • 100ドル札だと、 1ドル=976チャット
  • 50ドル札で、 1ドル=950チャット
  • 20ドル札以下だと、1ドル=920チャット
  • dollar_183335 ✔ 100米ドル紙幣

    また新札でないと両替してもらえない!( ゚д゚)
    こともあるので十分注意しましょう!

    現地での支払通貨はチャットのみ、
    ドルやユーロは受け取ってもらえないので、
    現地でドルをチャットに両替して使用します。

    ATMがほとんど使えないため
    現金を持ち歩く必要があります。

    最も額面の大きな1万チャットでも
    約12ドルほどなので巨大な財布が必要かもです。

    敬虔な仏教国ミャンマー

    開発が日に日に進むミャンマーですが、
    政治情勢や発展途上の部分もあることから、
    様々な治安上の不安を抱えていることも確かです。

    また、昨今の開発ラッシュで
    ホテル代なども300%!
    ほど値上がり
    しているとのことです。

    ほかのアジアの国々と肩を並べるようになるのも
    そう遠いことではなさそうですね。

    昭和30年代の日本になぞられる
    大きな変化の中で暮らすミャンマーの人々。

    成長志向で、拝金主義かと思いきや、
    敬虔な仏教国ミャンマーの国民性は
    いたって穏やか、平和的です。

    輪廻転生を信じ、犯罪も少なく、
    家族や組織の調和を尊ぶ
    争いごとを嫌う国民性です。

    また第二次世界大戦中に
    ビルマのイギリスからの独立を日本が援助したこと、
    日本が最大の経済援助国のひとつであることなどから、
    ミャンマーは大の親日国とも言えます。

    日本以外のアジアの国で
    夜間の独り歩きができる数少ない国、
    ともいわれています。

    管理人としましては、
    この素朴で平和な国民性が
    あまりに急激な開発と外国からの影響で
    変わってしまわないことを願うばかりです。

    長文お付き合いいただきありがとうございました。

    【海外での安全は自分で守る!治安シリーズ】こちらの記事も合わせてどうぞ!

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