ミャンマー観光の前に!気になる治安は?
近年ミャンマーで実現した政治的自由化によって、
かつては孤立していたこの国に観光ブームが訪れています。
そこで今回は、ミャンマー観光の前にぜひ知っておきたい
治安情報をご紹介したいと思います。
まずはミャンマーってどんなところ?
という疑問にお答えする、
首都ヤンゴンの町の様子を動画でご覧ください。
ミャンマーの街の様子を動画で
ミャンマー、ヤンゴンの町の様子
ミャンマーの政情
アウンサンスーチー氏(Wikipedia)
1962年から始まった半世紀にわたる軍事政権も、
2011年の政権交代により崩壊しました。
2012年には欧米諸国からの経済制裁も解除され、
テイン・セイン大統領とアウンサンスーチー氏を中心に
現在着々と民主化が進んでいます。
ミャンマーに、「治安が悪い国」
というイメージが付きまとっていたのは、
軍事政権下の“鎖国”政策による
言論統制、取材や報道の拒否、
経済成長の停止などの
暗いイメージが影響していたとも思われます。
では実際のところミャンマーの治安はどうなのか、
いろいろ調べてみましたので、
ミャンマー観光に出られる前にぜひ目をお通しください。
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ミャンマーと東京の重大犯罪発生数比較
統計の取り方が明らかにされていないので、
あくまでも目安にすぎませんが、
外務省発表のヤンゴンと東京の
重大犯罪発生数を比較してみました。
人口に圧倒的な差があるので
何とも言えないと思うのですが、
外務省では、単純に
東京はヤンゴンの10倍の犯罪発生数
と発表しています。
テロや暴動について
テロの発生状況
政治的な対立や、
仏教徒とイスラム教徒間の騒乱など
近年発生したテロ(主に爆発物を使用した)の記録です。
2005年5月
場所:ヤンゴン市内
貿易センターと2つのショッピングセンターで
ほぼ同時に爆弾が爆発、23人が死亡、173人が負傷。
2010年4月
場所:ミャンマー最大のお祭り「水掛祭」
大混雑のカンドージー湖の南側路上に
手榴弾3個が投げ込まれ、10人が死亡、168人が負傷。
その他の小規模な爆弾事件:
ヤンゴン市内、各地域・州で
小規模な死傷者を伴う爆弾事件や爆発未遂事件が度々発生。
バゴー地域のバゴー市、タウングー市間(両市内を含む)の幹線道路、
その東部地域周辺、中国、ラオス、タイとの国境付近
で爆弾事件等が多数発生。
テロに巻き込まれないために
ミャンマーでかかりやすい病気
ミャンマーの気候は熱帯性で、年間を通じて高温多湿のため
様々な感染症が発生しやすい環境です。
感染性の腸炎:
渡航者の大半が経験する病気。
細菌性食中毒(サルモネラ、腸炎ビブリオ、大腸菌、ブドウ球菌、キャンピロバクター等)
細菌性赤痢、アメーバー赤痢、旅行者下痢症など。
十分に火を通して調理したもの、ミネラルウォーターなど、
安全なものを食べるようにしましょう。
生水で洗った野菜や果物をそのまま食べるのはさけましょう。
狂犬病:
動物、特に犬の咬傷により感染。猿やコウモリなどからの感染例も。
ヤンゴン市内でも発生しています。発病したら100%の致死率です。
デング熱:
5月から10月にかけて雨季のヤンゴン市内でも発生。
昼間に蚊に刺されないように気を付けましょう。
マラリア:
都市部ではなく地方で発生。蚊に刺されないように注意しましょう。
結核・エイズ:
結核が蔓延しており、エイズ患者の増加と共に
更に深刻さを増しています。
狂犬病、BCG、A型肝炎、B型肝炎、破傷風など、
予防接種を受けてからの渡航をお勧めします。
ミャンマーの医療事情は?
残念ながら医療水準は低く衛生状態も良いとは言えないので、
詳しい検査や入院が必要な場合、
当局は、日本、バンコク、シンガポールへ
出国することを勧めています。
外科手術なども、虫垂炎など簡単なものでも
ミャンマーを出国して、
より医療水準の高い国で行うことを勧めています。
海外での治療費はいずれにしても高額なので
海外旅行用の保険に加入することは必須と言えます。
注意したいミャンマーの通貨事情
ミャンマーの紙幣はチャット
(1ドル=約976チャット2014年6月28日)。
紙幣の種類は、
0.5ピャー、
1、5、10、20、50、100、200、500、1,000、5,000、10,000チャットの12種。
各紙幣には発行機関のミャンマー中央銀行の名と金額が、
ビルマ語と英語で表記されています。
硬貨はあるにはあるけれどほとんど目にすることがないようです。
ミャンマー通貨(チャット)は国外での両替ができません。
つまりミャンマー入国後にしか両替できないということです。
また日本円は両替してもらえないので要注意です。
ミャンマー国内で両替できるのは、
米ドル、シンガポールドル、ユーロ
だけです。
額面が高いほど交換レートが高くなるので、
50ドル、100ドルなどのなるべく高額の紙幣を用意します。
また新札でないと両替してもらえない!( ゚д゚)
こともあるので十分注意しましょう!
現地での支払通貨はチャットのみ、
ドルやユーロは受け取ってもらえないので、
現地でドルをチャットに両替して使用します。
ATMがほとんど使えないため
現金を持ち歩く必要があります。
最も額面の大きな1万チャットでも
約12ドルほどなので巨大な財布が必要かもです。
敬虔な仏教国ミャンマー
開発が日に日に進むミャンマーですが、
政治情勢や発展途上の部分もあることから、
様々な治安上の不安を抱えていることも確かです。
また、昨今の開発ラッシュで
ホテル代なども300%!
ほど値上がりしているとのことです。
ほかのアジアの国々と肩を並べるようになるのも
そう遠いことではなさそうですね。
昭和30年代の日本になぞられる
大きな変化の中で暮らすミャンマーの人々。
成長志向で、拝金主義かと思いきや、
敬虔な仏教国ミャンマーの国民性は
いたって穏やか、平和的です。
輪廻転生を信じ、犯罪も少なく、
家族や組織の調和を尊ぶ
争いごとを嫌う国民性です。
また第二次世界大戦中に
ビルマのイギリスからの独立を日本が援助したこと、
日本が最大の経済援助国のひとつであることなどから、
ミャンマーは大の親日国とも言えます。
日本以外のアジアの国で
夜間の独り歩きができる数少ない国、
ともいわれています。
管理人としましては、
この素朴で平和な国民性が
あまりに急激な開発と外国からの影響で
変わってしまわないことを願うばかりです。
長文お付き合いいただきありがとうございました。
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