読書感想文の書き方は?中学生向けの簡単な方法をご紹介!
どうして読書感想文というのでしょうか?
それは本を読んだ後のあなたの感想を書いた文だからです!
管理人は日本にいた頃
長い間学習塾の先生をしていました。
夏休みの読書感想文に苦しむ
中学生のみんなに、
アドバイスしていた頃のことを思い出しながら
今回は書いてみようと思います。
少しでも参考になればとてもうれしいです。
1.感想文を書く前に どんな本を選ぶ?
私はいつも思います。
感想文は苦しんで書くもんじゃないと。
その本を読んで楽しかった。
涙が出た。
感動した。
なんか頭がよくなった気がする…。
そんな風に思って、
あなたの中に何かが残らなければ、
感想文なんて
中身のないただの嫌な宿題でしかないでしょう。
読んでみて感じたことを素直に書いていきましょう。
かっこ良いことを書く必要はありません。
あなたが感じたことを正直に書きましょう。
そのためには、
感想がたくさん出てくる本を選ぶ必要がありますね。
本が選べない
どうしても自分で選べない場合、
推薦図書もありですが…。
全然興味が持てない分野
というのは誰にでもありますよね…。
もしどうしても
「読む気がしない」と思うなら、
教科書の中のあなたのお気に入りの作家
が書いた別の作品を、
選んでみるのもいいかもしれません。
どんどん芋ヅルのようにたどっていきましょう。
その作家の好きな作家、
傾向の似ている作家をたどって行っても、
気に入った作品に出合えるかもしれません。
本を読むことが苦手
短編や詩集、童話などを選びましょう。
小学校時代の本、童話、詩など簡単に読めるものを選びましょう。
短いからといってバカにしてはいけません。
短編、詩、童話などの評論は、
言うまでもなく、文学の1ジャンルです。
素晴らしい童話や詩は美しい芸術作品です。
十分感想文の題材になります。
文学
文学を選ぶなら、主人公の立場がはっきり示されているようなもの、
道徳的なもの(走れメロス・羅生門・こころなど)などは、
感想が書きやすいかもしれません。
「こんな場合自分ならどうするか」
「主人公がもしこうしなかったらどうなっていたか」
など想像が広がり様々な方向から書いていけるかもしれません。
伝記
管理人が書きやすいんじゃないかなと
特に思うのは伝記です。
伝記に書かれるほどの人は
どこかスゴイところがあります。
あなたがびっくりすることや、
尊敬するところが本の中にごろごろしています。
歴史上の人物
(豊臣秀吉・坂本龍馬・西郷隆盛・聖徳太子など)を描いた伝記は、
現代の自分の生活などとの比較、
ものの考え方の比較などを
感想として取り入れやすいと思います。
経済界の偉人たち
(ホンダの創始者本田宗一郎、京セラの稲盛さん、Appleのスティーブ・ジョブスなど)
たくさんの書籍が出ています。
今の日本や世界を作ってきた人たちのことを知ることは
感想文を書く以上にあなたの将来に役立つかもしれません。
ちなみに管理人おすすめの伝記は、
井伏鱒二の直木賞受賞作「ジョン万次郎漂流記」です。
その他
数学、考古学、科学、旅行記、動物、お笑い、芸術、ダンス、ロック、美術、
自分の興味の持てる分野の本を探してみましょう。
感想文はあなたの気持ちを表現する場。
あなたの作品なんです。
本の探し方
本屋と図書館以外でご紹介するのは、
青空文庫とアマゾンです。
【青空文庫】
インターネットの電子図書館、
青空文庫では
著作権の切れたたくさんの文学作品が無料で読めます。
太宰治、芥川龍之介、夏目漱石、宮沢賢治、森鴎外…
多くの文学作品を無料で読むことができます。
【アマゾン】
アマゾンで作家の名前で検索をかけて、
ランキングの高いものの書評を読んでみましょう。
興味がもてたら読んでみてもいいかもしれません。
あなたに限ってそんなことはないと思いますが、
とりあえず言っときます。
書評をうつしてはいけません。^^
感想文は、本が主役ではありません。
その本を読んであなたがどのように感じ、
それをどのように表現したかが評価されます。大事なのはあなたです。
2.あらすじ書きや実況中継をやめよう
あらすじを書くとページが稼げるので、
気持ちは痛いほどわかります。
でもこれをやってしまうと台無しになってしまいます。
感想文はあらすじ書きや、本の内容の実況中継ではありません。
あくまでも自分の感想や意見を書くべきなのです。
3.私が考えた簡単な感想文の書き方
ステップ1:
感想文の題材が決まったら、
ポストイットなど、のり付きメモ用紙を用意してください。
ステップ2:
本を読んでいると、
ここがすごい、感心した、泣いた、怒った、など
感情を揺さぶられた部分に出合いますね。
メモ用紙の上半分にどんどん抜き書きしていきます。
一つの文章に一枚のメモを使います。
ステップ3:
このようにして本を読み終わったら、
まず深呼吸して、
「この本は何が言いたかったのか」を考えてみます。
これがこの本の主題(テーマ)です。
感想文を書くとき、
ここをなるべく離れないようにします。
例えば走れメロスなら、
「メロスは、友達を裏切らないために、自分が死ぬとわかっていても戻って行った」
など一言で本のテーマを言い表してみましょう。
自分の友達にこの本を一言で紹介するならどう言うか、
思い浮かべてみるといいかもしれません。
このテーマが感想文のトップに来ます。
これで主題をまず明らかにし、次に自分の感想や意見をどんどん入れていきましょう ♪
ステップ4:
ポストイットに書いた様々な抜き書きを、
自分はなぜそう思うのか、
どうしてそう思ったのか、
理由や感想を下半分に詳しく書き入れていきます。
ステップ5:
たくさんたまったポストイットのジャンル分けをし、
それにしたがって段落を作ります。
ジャンル分けのコツは、
メモの下の部分の自分の感想を基準にして行うということです。
主人公の行動や考え方に関すること、
時代背景に関すること、
自分との比較や反省に関すること、
自分の掲げた抱負など、いろいろ章立てができると思います。
ステップ6:
さっき作った主題を最初に据えて、
あとはポストイットに書かれたものを
段落ごとにつながりよくリライトしていきましょう。
さあ、これで出来上がりです!!
簡単にできますのでぜひ試してみてくださいね。
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