英国雑貨 イコンという宗教画
これは、近所の古道具屋で買ったものです。
ものすごく分厚く重い板に貼られた宗教画で、
イコンと呼ばれます。
古くて、板も割れていて、
塗装もところどころ剥げていますが、
なかなか趣があり、
強烈なインパクトがあったので、
手に入れました。
ところで、
イコン
ギリシア語: εικών,
ロシア語: Икона,
英語: Icon,
ドイツ語: Ikon)とは、
イエス・キリスト(イイスス・ハリストス)、
聖人、天使、聖書における重要な出来事やたとえ話、
教会史上の出来事を画いた画像をさします。
「イコン」と言えば、
正教会で用いられるものを指すことが多く、
場合によっては、正教会のものとして、
限定的に説明されることもあります。
正教会とは、ギリシャ正教、もしくは東方正教会(とうほうせいきょうかい、Eastern Orthodox Church)とも呼ばれる、キリスト教の教派の一つ。
by Wikipedea
形状は写真のような板絵、
フレスコ画、
写本挿絵、モザイク画など多種多様。
正教会においてイコンとは、
単なる聖堂の装飾や奉神礼の道具ではなく、
正教徒が祈り、口付けする、
聖なるものだったようです。
但し信仰の対象となるのは、イコンそのものではなく、
イコンに画かれた原像。
このことについて、正教会では、
「遠距離恋愛者が持つ恋人の写真」
「彼女は、写真に恋をしているのではなく、
写真に写っている彼を愛している」
といった喩えで説明されることがあるそうです。
正教会もうまいたとえをするもんですね。
![]()
次のイコンも、
古い木に張られています。
おそらく
家屋の壁に直接貼られていたものが
改築などで取り壊される時に、
これだけ残されたのでしょう。
![]()
厚みは、およそ8cmくらいあります。
オリジナルはロシアの美術館に収蔵されているもので
これ自体は複製です。
想像してみてください。
ヨーロッパのたぶん東欧の、
とても敬虔なクリスチャンの家庭で
壁にはこの絵が貼り付けてある。
これを見て、ありがたいと思ったり、
祈ったりしているわけです。
土着の素朴な信仰心をひしひしと感じます。
美術館にある本物のイコンとはまた違った、
身近な信仰のシンボルなんですね。
日本の神棚みたいなもんだと思えばいいのではないでしょうか。








この記事へのコメントはありません。