翻訳のトライアルに合格するコツは?《英日実務翻訳》
翻訳者になるには、
翻訳のお仕事を発注する翻訳会社と
雇用契約を結ぶ必要があります。
その時の大まかな流れは
1.自分にあった翻訳会社を探して応募する
2.書類選考に合格
3.トライアルに合格
4.お仕事受注!
です。
つまりざっくりいうと
トライアルに合格すればお仕事がもらえる
ということです。
では、合格のために具体的にはどうしたらいいのか…
ということで、今回は
管理人が実際に受けた
いろいろな「トライアル」のお話を交えながら
詳しく見ていきたいと思います。
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トライアル(Trial)って何?
単語の意味は「試し」ですから、
翻訳スキルのテストです。
応募者が一定レベルの翻訳スキルを
持っているかどうかを試すテストです。
無料でやらなければならない場合がほとんどです。
応募した分野にあわせて
200語から400語ほどの短い文章を訳します。
トライアルの分量が多すぎるのはおかしいです。
1000語を超えるものを
良識のある翻訳会社が
無償でやらせるはずがありません。
または、クライアントがバカでかくて偉そうだと、
こういう感じのトライアルを平気でさせます。
詐欺とかの場合もあるので
要注意です。
合否は翻訳会社のQA(品管)などの担当者が決定します。
もしくは、
翻訳会社がすでにクライアントからその案件を受注している場合
そのプロジェクトのリードトランスレーター
(一番大量に訳す人)が行うこともあります。
通常は翻訳会社のPM(プロジェクトマネジャー)から依頼が来ます。
応募者の中からそのプロジェクトにあったメンバーを選びます。
トライアルをもらうには?
「よし、わかった!受けて立つぜトライアル!」
とPCの前に陣取って
じっと待っていても
残念ながらトライアルはやってきてくれません。
トライアルを翻訳会社から送ってもらう必要がある(!)のです。
トライアルの前の書類選考をどうするか、
というお話は別の機会に譲るとして、
ここでは、
翻訳のトライアルを行っている
翻訳会社のディレクトリをご紹介します。
翻訳者ディレクトリ
http://www.translator.jp/job/key_list_job.cgi?key=43
注:実務翻訳が主流です。
私の経験からなので
一概にはいえませんが、
このサイトが私には一番便利でした。
たくさんの翻訳会社の連絡先がわかります。
自分が訳せそうな分野で募集をかけている会社に
片っ端から、
というか
全部に履歴書を送りましょう。
ダメでもともとです。
100送って1つトライアルがきたらもうけもの
ぐらいに思って頑張りましょう。
すぐ返事が来ると思って期待して待ったりしないことです。
いくつもいくつも毎日送って、
どこに幾つ送ったのかわからなくなるくらい送っているうちに、
ひょっこりトライアルが来たりします。
それでも来ない場合もあります。
そんな感じです。
このゆるい感じで待つということが大切です。
何か別の仕事を確保しておいて、
気楽な気持ちでやったほうが
精神衛生上いいかもしれません。
トライアル合格へのコツ
おめでとうございます!
では次のような点に特に気を付けて訳してみましょう。
あなたの翻訳トライアルに、これがあると一発不合格
チェックポイント!
いろいろなバージョンで訳す
(例:Technologyを技術と訳したり、テクノロジーと訳したり等)
誤訳があれば一発アウトなのは間違いありませんが、
それ以外で上記に特に注意して、
返送する前に必ず読み直してみましょう。
CATツールの使用・ファイルの処理
注:CATツールのCATは(Computer Assisted Translation:コンピュータ支援翻訳)の略語です。
これらのツールの使用を指定してくる翻訳会社には、
そのツールを使用して翻訳をし、
指定されたファイル形式で送り返す必要があります。
例えば、
業界で多く導入されている
*Trados(トラドス)というソフトウェアの使用を指定している場合、
当たり前ですが、Tradosを持っていないと訳せません。
“Tradosで訳したあとリターンパッケージで返信とか
.sdlxliff形式で送信とか、
WordやExcelに変換して返信とか…”
先方の指定したようにファイルを送信する必要があります。
これも、トライアルの一貫なので十分注意したいものです。
*注:Tradosは30日間無料トライアルがあるので、
ダウンロードして内容を見てみてもいいかもしれません。
管理人も値段が高いので購入に踏み切れなかった頃、
トライアル版で訳していました。
IT関連、技術系の翻訳をする場合、
なんらかのCATツールの導入は必須かもしれません。
現在管理人は、Trados2017, Memosource, Across, MemoQ
などを導入し、フルに活用しています。
CATツールなしでの翻訳は
今ではもう考えられません。
最後に
トライアルにも無事合格し、
あとは仕事を待つばかり。。。
どんとこい、翻訳!
と歓喜に満ちて意気込むわけなのですが…
ところが…
巷の声、管理人の経験から申しあげますと、
仕事はなかなか来ないものなのです。
というか全然こない!!!
なぜこんなことが起こるのか、
翻訳トライアルに合格した!でも仕事が来ないのはなぜ?《英日実務翻訳》で、これをわかりやすくご説明しています。こちらの翻訳ブログも参考になります。
それでは、みなさまのご健闘をお祈りしています。
お付き合いいただきありがとうございました!
素晴らしい情報発信どうもありがとうございます!
さっそく挑戦してみ酔うと思います 😉
ありがとうございます。頑張ってください。心より応援しています!