翻訳トライアルに合格した!でも仕事が来ないのはなぜ?《英日実務翻訳》
翻訳で仕事をするための第一関門
トライアルに合格した!
ところが、
トライアルに合格しても
なかなか仕事は来ない…
そうなんです。
私の経験上、
10社トライアルに合格して1社でも仕事が来ればいいほう!Σ( ̄□ ̄;
だと考えています。
ではそれはなぜなのか…。
この件について今回は掘り下げてみたいと思います。
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翻訳トライアルの種類
翻訳会社が行うトライアルには以下の3種類があります。
1. 自社のデータベースを充実させるためのトライアル
通常翻訳会社は各言語何千人もの
翻訳者のデータベースを持っています。
そして、将来のプロジェクトに備え
常にそのデータベースを充実させようとしています。
このため当面これといったプロジェクトがなくても
将来を見越して翻訳者を募集します。
2. プロジェクトベースで差し迫った必要性からのトライアル
このタイプのトライアルは、
翻訳会社がクライアントから既に案件を受注している
という状態でおこなわれます。
すでに自分たちの手の中にある仕事を
実際に請け負ってくれる
翻訳者を探すためのトライアルです。
自分たちのデータベースに、
受注した案件に適した訳者が見当たらない場合に
行われるトライアルです。
3. プロジェクト入札のためのトライアル
このトライアルは、
まだクライアントから発注されていない
見積もり段階のプロジェクトのトライアルです。
翻訳者が提出したトライアルと料金見積りに
自分たちの利益をのせて
翻訳会社が翻訳案件に入札するというケースです。
プロジェクト入札の流れ
クライアントが翻訳会社に見積もりを依頼、または一般入札
↓
翻訳会社のトライアル提出者募集
↓
翻訳会社内で書類選考
↓
選出した翻訳者へのトライアル送付
↓
翻訳者トライアル提出
↓
翻訳会社からクライアントへのトライアルと見積もりの入札
↓
クアイアントが発注先(翻訳会社)決定
↓
翻訳会社から翻訳者への仕事発注
このケースの場合、
翻訳会社を仲介にして、
クライアントが気に入った訳文を選ぶことになります。
見積もりの条件に誰が訳すかということが入っているので、
翻訳会社はその訳者のスケジュールの都合がつく限り
仕事をしてほしいといってきます。
つまり自分の行ったトライアルがクライアントに選ばれれば、
ほぼ100%
このプロジェクトのリードトランスレーターとして
仕事を請け負うことになります。
トライアルは、翻訳会社の通常のテストではなく
実際のプロジェクトの一部を訳す場合がほとんどなので
トライアルで翻訳した分もきちんと支払ってもらえますよ。
なぜトライアルに合格しても仕事が来ないのか?
仮に上の3つのパターンのトライアルにパスしたと仮定しましょう。
その中で、2.と3.のタイプ(既にプロジェクトが存在する場合)であれば、
仕事はほぼやってきます。
けれども、
1.のタイプのデータベース充実型のトライアルは
幾つ合格しても仕事がやってくる確率は
非常に低いといえるかもしれません。
翻訳会社にとって、
このようなトライアルは、
とりあえず質のいい翻訳者を確保しておこう、
将来のプロジェクトに備えよう、
という性質のものです。
トライアルに合格したからと言って、
翻訳会社側が、
トライアル合格者に仕事を発注する義務は
現在のところまったくありません。
ですから翻訳会社側にとって、
すきなだけ翻訳者を集めておいて
プールしておくことができる
“都合のいい”システムだというわけです。
トライアルに合格しても
仕事が来ない理由というのは
実はこんなところにあるのです。
まとめ
トライアルに合格しても
仕事が来ないのは
データベースに登録されているのみで実際のプロジェクトに関わっていない
という可能性がかなり高いということです。
これを回避するためにも、
その翻訳会社が実際に受注した案件で
トライアルを募集しているのか
それとも未定の
将来のプロジェクトを見越したトライアルなのかを
判別する必要があるでしょう。
関連記事:翻訳トライアルに合格するコツも合わせてご覧ください。
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