イギリス!EU離脱の可能性は?Brexit とは?
6月23日、イギリスは国民投票で、
EU離脱の是非を国民に問います。
私はイギリスの永住権は持っていますが、
市民権はない(イギリスに帰化していない)ので、
選挙権はありません。
けれども、
全世帯に届けられるものらしく、
うちにも下の写真のような冊子が配布されました。
THE2016
EU REFERENDUM VOTING GUIDE
「2016年度EUについての国民投票の手引き」
とあります。
今回は、この手引書を眺めながら、
このEU離脱の可能性について考えてみたいと思います。
それでは行ってみましょう!
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イギリスのEU離脱を問う国民投票の概要は?
国民投票の内容:
Should the United Kingdom remain a member of the European Union or leave the European Union?
(英連邦は、EUメンバーとしてEUにとどまるべきか、去るべきか?)
Brexitという言葉を頻繁に目にするようになりました。
British exit = Brexit
「イギリスは出る」を短くした言葉です。
つまり、「イギリスのEU離脱」を
省略した言葉ということですね。
選択の形式:
投票用紙の選択したボックスに×印をつける二者択一方式
選挙の日程:
選挙登録日:6月7日
この日までに選挙する人は登録しておかないと、
投票できなくなります。
23日に急に気が向いて、
ふらっと選挙に行く、ということは不可能です。
このため、この日付はとても重要で、
先週は労働党のMiliband氏が、
BBCの朝のニュースで、
18歳から35歳までの若者に、
登録を訴えていました。
彼は残留派で、
「大量の若い人たちが、
投票しないで無視すると、
積極的にEU離脱を望む人の勢いが強くなった場合、
EU離脱の可能性が高まる。
外国で自由に学んだり働いたりできない、
自分の国だけに凝り固まる、
というような方向に進むべきではない、
と思うなら、積極的にNOというべきだ」
と呼びかけていました。
過去にラッセル・ブラントがこの役をした経過もあり、
「若者に呼びかけるのにあなたは適任か?」
とニュースキャスターにいじらていましたが、
この際そんなこと言ってる場合じゃない、
という感じで出てきたのでしょう。
選挙日:6月23日
なぜ今国民投票なんだ、ということなのですが、
前回の投票は1975年。
このときYESに投票した人の思惑とずいぶんかけ離れた部分もある。
ということが表向きの理由。
実際は
2013年にキャメロン氏が、
EUからの離脱を目標とする、
イギリス独立党(UKIP/Eurosceptic と right-wing populist political party(右翼政党))の圧力のもと、
政治的な手段として打ち出した策だったのです。
「2015年の総選挙で、UKIPが保守党を支持するなら、
EUでの英国の立場を再検討した後、2年以内に国民投票をする」
という約束でした。
このことから今回の国民投票が実現したというわけです。
EU離脱の可能性は?
ごく一般的な英国住民として、
EUメンバーだなあ、
と実感するのはどんな時でしょうか?
このくらいでしょうか。
実際生活していてあまり思いつかないんですね。
イギリスの国境管理は、
ヨーロッパ諸国と違い非常に厳しいです。
通貨もポンドでユーロとは別です。
なんか本当にEUメンバーなの、どうなの?
という感じはします。
EU諸国の人の意見では、
イギリスはEUメンバーとしての役割を果たしていない、
と批判する声もあります。
中東の紛争の問題や、
ギリシャの経済的な問題、
トルコのEU加盟、
難民や亡命希望者の増加、
これらの現実的な状況を目の前にして、
イギリスは大きな選択を迫られています。
さて、
どうなっていくのでしょうか。
私はイギリスのEU離脱の可能性は、
かなりあるような気がします。
すでにそんなにEU寄りという感じがしないので・・・
そして離脱派、残留派で
盛大にキャンペーンが行われています。
正直予測がつかないです。
誰がどんな意見をもっているのか、
両派の主張は別記事でお伝えしたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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