英国住みフリーランス。日本との時差8時間。地球は回っている。

イギリス料理はホントにまずい?現地から検証!

「フランス人は食べるために働き
イギリス人は働くために食べる」

といわれているように、
確かにイギリス人は食に淡泊な気がします。

そこで今回は、
「イギリスの料理はまずい」

こんな風に言われるようになった原因を、
私なりに考え、検証してみたいと思います。

それではいってみましょう!

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イギリス料理がまずいと言われる理由

イギリス料理には味がない

まずい」と定評のあるイギリス料理ですが、
その理由の1つは、
味付けが最後まで行われていない(としか思えない)場合が多い、
ということでしょうか。

salt and pepper

レストランやパブのテーブルには、
こんな風に、塩コショウ、
酢(モルトビネガーはフィッシュ&チップス用、
サラダならバルサミコビネガー)とオリーブオイルが置いてあります。

つまり、
食卓で塩コショウして、
自分の好きな味で食べてください」
という意味なのです。

料理人が、いくら最高の味付けだと思って出しても、
文句を言う人は必ずいるのだから、
最初からお客の好きなようにやってもらおうという
スタンスだと思います。

これを知らない外国人は、たいてい
英国料理を味がないといいます。

だって、自分で後から塩コショウしたら
料理人に失礼かな、
と思いますものね。。。

これがどこかの家庭に招かれての料理だと、
かなり困った状況に陥ります。

塩コショウを独自で行うという一歩を、
踏み出せないゲストは、
味のないロースト、グダグダに茹でられた野菜などを、
黙々と口に運ぶことになります。

【解決策】
味がなくて食べれないと思ったら、
すかさず目の前にある塩コショウをフリフリしましょう!
全く遠慮はいりません!!

2つ目の理由。

「そもそも味があまりないのが好き

なのだと思います。

鶏肉なども、
日本人は、旨みの多いモモ肉の方が、
使いやすいし美味しいと思いますよね。

でもイギリス人の脳内では、
脂っこいものは上等ではないのです。

だから、鶏肉は、
ムネ肉やささみの方が、値段も高いです。

魚も、タラやカレイ、ヒラメ、スズキなど、
白身の淡泊な味の魚を好みます。
例外的にスコットランドのサーモンは、
地元なのでよく食べますが…。

つまり、全般的に薄味が好きということでしょう。

【解決策】
ありません。嗜好の問題なのでしかたがないでしょう。

イギリス人は料理自体をあまりしない

スーパーに行けばわかります。

ポンとオーブンに入れるだけの、
アルミホイルのトレイに入れられ、
個包装されたありとあらゆるお惣菜。

皮がむかれ、
切った状態で袋詰めされた各種野菜。

週末になると、時間はないが金はある、
というダブルインカムの英国人世帯が、
カートに、
「オーブンに入れるだけ」のお惣菜パックを、
1週間x家族の人数分買い込む姿が並んでいます。

夫婦はどちらも大抵働いており、
どちらも料理を担当するのが普通なので、
一日働いた後、凝った料理を作るのは、
双方ともに大変なようです。

職分が細かく設定され、
それに応じて雇用・労働の場がある英国ですから、
このオーブンに入れる前までの作業を、
お金で買ってなぜ悪い?
という風に考えても致し方ないでしょう。
(素材で買うより当然高価)

それに、
買ってきたパックの包装を外してオーブンに入れる、
この行為だけでも、
料理をしたという体裁にはなりますしね。

しかーし。

これが本当にまずいんです。
当たり外れなくほぼ万遍なく…。

私だって、手を抜きたい思い満々なので、
たまーに(ホントですっ)誘惑に駆られて買ってみるのですが、
ダメです。
日本人の舌には合いません。

あなたは、
本当にまずいものを食べたことがありますか?

私はあります。笑

恐らく、
イギリス人の舌と日本人の舌との間には、
絶対的な味覚の違い、
深ーくて、くらーいギャップがある、
としか言いようがありません。

テイクアウェイが発達しすぎ

そらもう、
より取り見取り。

英国に住めば、世界中の本格的な味が、
テイクアウェイで楽しめます。

移民が多いので、
その国の料理はその国の人が作り、
まずまず美味しいです。

Pizza

インド・パキスタン
トルコ
タイ
中華
メキシカン
ピザ
ハンバーガー、フライドチキンなどの米国料理
などが簡単に注文できます。

最近では、
JustEat(ジャストイート)
とか
Hungryhouse(ハングリ-ハウス)

など、オンラインで注文できるシステムが整い、
数クリックで、40分程で食べ物がやってきます。

忙しい時、管理人もフルに利用しています。
でもこれでは、
料理をしようという気分も失せますよね。

CMでも、

“Don’t cook! We will do it for you!”
(料理なんてしないで!私たちがやりますよ!)

ってやってますから。

おわりに

息子たちが言うには、
若い女の子たちは、
料理ができない子が多いそうです。

キャンプで、
息子が玉ねぎをみじん切りにしたのを見て、
「テレビ以外でこれを見たのは初めて」
と言われたそうです。

これを聞いたとき、
心から
イギリス人は、無理に頑張るより、
各国からの移民の人々に、
料理分野を任せる方向に進んだ方が、
いいんじゃないかと思いました。

いろいろ散々こき下ろしてしまいましたが、
イギリスにだって美味しいものがあるんです。

名誉のために、一言。

baking

プディングと呼ばれる、
英国ならではのデザートはとてもおいしいです。

ビスケットやスコーン、パン類など、
ベーキングしたものも素晴らしいです。

ローストビーフも、
絶妙に焼かれたピンク色のお肉は、
ほとんど刺身を思い出させます。

ポテンシャルはあるんです。

お付き合いいただきありがとうございました!

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