イギリスのEU離脱の影響は?英国住人の目から見た2派の主張は?
イギリスのEU離脱の可能性については、
前回書きました。
今回は
イギリスがEU離脱した場合と、
残った場合の影響について、
残留派の strongerin.co.uk
離脱派の voteleavetakecontrol.org
のそれぞれの立場に立った、
2派の主張をご紹介します。
EU残留派の意見
「イギリスはEUメンバーであってこそ強く、安全で、経済的にも安定するという意見」
≪強いイギリス≫
≪安全なイギリス≫
≪より良い暮らし≫
EUから抜けると、これらすべてを失うことになる。専門家によると、失業率が高まり、物価は上がり、NHS(英国の医療制度)などの公共福祉に投入する資金も減額されるだろうとのこと。
EU残留を支持する人々
ディビッド・キャメロン首相
労働党党首のコービン氏
ト―二―・ブレア元首相
オバマ米大統領
ヴァージンエアのリチャード・ブランソン氏
では次に反対派の意見です。
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EU離脱派の意見
「自分の国のコントロールを取り戻す最後のチャンス」
≪移民政策≫
この1年間で、EU諸国から25万人以上がイギリスに入国している。これはニューカッスル市の人口に値する。この状態が10年続くと、200万人以上の人口を抱えることになる。EU法はメンバー国間の人の自由な行き来を保証しているので、これを止めることはできない。移民は社会に貢献する反面、公共福祉に負担がかかる。
≪拡大するEU≫
EU参加当時のメンバー国はわずか9か国に過ぎなかったが、いまや28か国に拡大している。最近の例では、ルーマニア、ブルガリア、クロアチアがあげられる。現在参加の手続きに入っている国は、トルコを含めて5か国。これらの国々にも参加後は同じ権利が与えられる。
≪EU予算の負担≫
イギリスはEU予算として、毎週3億5千万ポンド支払っている。これはNHSの新しい病院を毎週建設するか、600000万人の看護師を雇用できる額である。イギリスはこの額の半分の見返りも得ていない。また、この使い道もコントロールできない。
≪自国の制御権を取り戻す≫
自国の国境、ヨーロッパとの貿易や経済のコントロールを取り戻す。国際社会の中での地位を改めて築いたうえで、より影響力を強め、国際平和に協力する。
EU離脱を支持する人々
ロンドン市長・MPのボリス・ジョンソン氏
UKIP(右派)のナイジェル・ファラージ氏
(左派Firebrand Progressive )ジョージ・ギャロウェイ氏
国民全体では、比較的高齢者層に支持者が多いと言われています。
若い人たちが投票しないと、
こちらが優勢になるかもしれませんね。
ボリス・ジョンソン氏は、
キャメロン首相の警告にも屈せず、
自分のキャンペーンを続けています。
現実問題として
2派の主張を眺めると、
離脱派はかなり感情的な面をプッシュしている気がします。
本音はこうでしょ、
EUや移民のためにお金使うことないでしょ。
みたいな・・。
しかし、実際問題として、
本当にたくさんのEU諸国の人々が、
英国で働いているのです。
サッカー選手!、ホテル、レストラン、
清掃業、建築業などの肉体労働、
病院、小売業・・・。
こういう人たちは全員国外退去なんでしょうか。
そうなったら、おそらく英国社会はなりたっていかないでしょう。
逆に、EU諸国の学校に通ったり、働いているイギリス人はどうなるのでしょうか。
スペインに退職後家を買って移住した、
イギリス人の老夫婦とか、
たーっくさんいますよ。。
どうするの?
労働ビザや滞在ビザなどの手続きだけでも、
すごいことになりそうですね。
スイスやノルウェイなど、
EUに参加していない国もあります。
だから、やってやれないことはもちろんないと思います。
でもなんか、私としては、EU抜けるの寂しいです。
お読みいただきありがとうございました。
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