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太陽光発電の売電収入はどれくらい?わかりやすく解説!

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2014年度の太陽光発電の買い取り価格が発表されました。

自宅の屋根や、余った土地などに
ソーラーパネルを置いて発電できたら
電気代が浮きますね。

化石燃料を使わなくてもいいので
CO2の削減にも貢献し、
地球にもやさしい!

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いいことづくめなのですが、

それでも
太陽光発電のシステム導入に
今一つ踏み切れない
その理由は…

● 初期投資費用が大きすぎる
● 売電収入がはっきりしない
● 10年20年といった長期的な展望になるので不安

といったところでしょうか。

そこで今回は、
この太陽光発電の売電収入を調べ、

太陽光での自家発電が実際にお得な話なのか、
検証してみたいと思います!

太陽光で発電した電気はどこへ?

太陽光で発電した電気は、
次の2つの道をたどって消費されます。

1. 自家消費分

自宅で使う分です。
いまご家庭で使っている電気が
無料になるということですね。

2. 余剰電力(売電分)

発電された全ての電力から
自家消費分を差し引いたものを、

余剰電力(よじょうでんりょく)と言います。

これが電気を売る分「売電」に回されます。
余剰電力は電力会社に買い取られます。

東芝などのメーカーでは、
電力会社との契約手続きのサポートも
行っています。

それでは、電力会社が買い取ってくれる電気の価格を見ていきましょう。

産業用と住宅用!その売電価格は?(2014年)

平成23年7月から施行されている

再生可能エネルギーの固定価格・買取制度

によって、

産業用の巨大な太陽光発電施設と、
住宅用の太陽光発電システムとでは、
異なる売電価格が使われています。

住宅用・産業用の区別は?

電気の買い取り価格(1kWhあたり)

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非住宅用(産業用)
発電量:    10kW以上
買い取り価格: 32円
買い取り期間: 20年間

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住宅用 
発電量:    10kW未満
買い取り価格: 37円
買い取り期間: 10年間

一般家庭で使用されているものは
ほとんどが10KW未満で

最も多く使用されているものは
3~5KWのシステムです。

また、便利なことに、
家庭用の太陽光発電システムには

自動で余剰電力を売電する機能がついているので
「電気を買ってください」と
売り歩く必要はないわけですね!^^

大規模なシステムを
大金を投資して導入して

もし買い取ってもらえなくなったら…
という不安を解消するために

家庭用のシステムには
10年間の電気買い取り保証期間がついています。

さて、太陽光発電の売電システムが
ざっくり理解できたところで、

次は実際に太陽光発電からの収入を計算してみましょう!

太陽光発電から得られる利益を計算してみよう!

ここでは、

住宅用太陽光発電の売電価格から

その収入を推定してみましょう!

(ケーススタディ)

発電機:東芝 5kW・250W モジュール
場所:愛知県名古屋市
年間推定発電量:約 6,519KWH
中部電力の電力量料金:1kWhにつき 20.68円
中部電力の基本料金:最低額 280.80円
電気の買い取り価格: 1kWhにつき 37円

自家消費分と売電分の全体に占める比率を
40%と60%と仮定すると…

年間発電量6519kWh

自家消費分 ⇒ 2607kWh(40%)
余剰電力分 ⇒ 3912kWh(60%)

《電気料金節約分》

電気料金は1kWhあたり20.68円なので
2607x20=¥52140

*基本料金
280.80 x 12か月=約¥3370

電気料金年間合計金額 ¥55,510の節約

*注:夜間などは太陽光発電で
電力が賄えないので買電が必要になり、
基本料金が必要になる可能性が高くなります。

《売電収入》

1kWhあたりの買い取り価格が37円なので

年間売電収入:37x3912kWh=¥144,744円

《電気料金節約分+売電収入》

太陽光発電から得られる年間の総利益は

55,510 + 144,744 = ¥200,254

これを10年間使ったとすると

約200万円ほどの利益

となります。

電気料金を最も低く仮定していること、
発電量がこれより大きい場合など、
これ以上の数値になりますが、
ざっくりとした目安としてとらえてください。

初期投資費用は?

初期投資費用は、
目安として

「1kW あたり41万円または50万円」

の2段階といわれています。

例: 5kWの発電能力の太陽光発電システムを導入
初期費用と工事費の合計金額は

41万円×5=205万円

または

50万円×5=250万円

となります。

この価格は、国の補助金から逆算されたもので
これ以上になると補助金制度を利用できなくなるため
施工会社はこの2段階の値段で見積もる傾向にあります。

まとめ

✔ 太陽光発電から得られる収入は年間約20万円程度から。(10年では約200万円)

✔ 家庭用の太陽光発電機(5kWh)の導入には、システム価格と工事費合わせて200万円程度が必要。

いかがでしたか?

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10年以内で初期費用を回収できるのが理想とのことですが、
実現できそうな手ごたえを感じますね。

技術革新が進む中、
年々システムの値段も下がっていくので

もっともっと太陽光発電は
身近なものになっていくでしょう。

なにより、
電気を自分で生み出すことで
地球規模の節電に貢献できます。

日本のいたるところで
ソーラーパネルを見かけるのも
そう遠いことではなさそうですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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